説明
2020年2月、
新型コロナウイルスの感染者を乗せた船が、横浜に入港した。
乗員・乗客およそ3700人。
未知のウイルスとともに、逃げ場のない海の上の豪華客船に閉じ込められ、
感染は瞬く間に広がっていく。
「今、船内にいる医師はわずか3人。
ウイルス対応がDMATの専門外であることは承知しています。
でも、日本国内にウイルスを持ち込まないためには、
誰かに船に乗っていただくしかないんです」
災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)は、
厚労省の要請を受け、ダイヤモンド・プリンセス号へと乗り込んだ。
乗客の命と、日本の安全を守るために――。
しかしマスコミは、彼らの懸命な救助活動を、
「ずさんな対応」「乗客を閉じ込めるのは人権侵害」と報道し、
DMATは激しいバッシングにさらされる。
それでも彼らは反論することなく、ひたすら救助活動に徹した。
「反論している時間なんてない。
命のために、やれることは全部やる。それがDMATだ」
これは、今までメディアで報じられることのなかった、
未知のウイルスに<最前線(フロントライン)>で挑んだ者たちの、
知られざる物語。
あの時、ダイヤモンド・プリンセス号の中で、
本当は何が起こっていたのか――?
発行 / サンマーク出版
著者 / 増本 淳 (著)
発行日 / 2025/5/29
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