説明
にょっきりのびた高い塔、たくさんの窓に、とんがり屋根。遠くから眺めると、それはまるで、りっぱなお城かお屋敷のようです。けれども、このお城の屋根には大きな目玉がついていて、ぎょろりとこちらをにらんでいます。窓から生えているのは、毛むくじゃらの手です。後ろには、長いしっぽが揺れていて、蹄のついた長い足もあります。みんなはそれを怪物園と呼びました。不思議な怪物園は、はるか古の時代から、たくさんの怪物たちをのせて、長い長い旅を続けていました。ある静かな夜のこと、怪物園がうとうと居眠りしたすきに、開け放しの玄関から、怪物たちが、外の世界へと抜け出しました。そして怪物たちは、みんなの住む街までやって来ると、通りを行進しはじめました。『Michi』『の』のjunaidaがつむぐ、どこかのだれかの物語。
★MOE絵本屋さん大賞第4位★
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